ケトジェニックダイエットで骨のミネラルが流出する
ケトジェニックダイエット
に関する調査結果の備忘録です。
ケトジェニックダイエットで治療中の子供68人が調査対象
ケトジェニックダイエットで8.8%が骨折。8.8%が腎結石を患う。
骨密度検査を調べたところ20人が有意に減少傾向だった。
ケトジェニックダイエットで治療中の難治性てんかんの子供195名が調査対象。
2000年から2005年にかけて、13人の子供(6.7%)が腎臓結石を発症。
Kidney stones and the ketogenic diet: risk factors and prevention.
ケトジェニックダイエットはカルシウム代謝に注意する
血液中のカルシウムイオンの
働きで、血液は弱アルカリ性
(pH7.4)を保っています。
もし血液が酸性傾けば、身体は
血液の弱アルカリ性を保つために、
骨からミネラルを動員します。
カルシウム、マグネシウムなど
アルカリを保つためのミネラルが
骨から溶け出すので、
骨折が多くなる、
骨密度が低下する、
溶けだしたミネラルが
固まって結石になる、etc.
ひと昔まえ「酸性食品(お肉)
ばかり食べると体が酸性になって
ミネラルが溶け出し、骨がスカスカ
になって骨粗しょう症になる」
という説がありました。
これは今では否定されています。
身体は何を食べようと、PH7.4を維持
しようと恒常性が働くので、
「肉食 = 骨スカスカ」みたいな
単純な話ではないのです。
感覚的にも、肉食のおばあちゃんの
ほうが元気で骨粗しょう症も少ない
印象ですしね。
上記2つの論文を読んだ際、
やはり食べるものが高脂肪、
高たんぱくだと、カルシウムが
溶け出すのかな?と
ほんわり当時の情報を
思い出したわけですが、
この論文中のダイエットが
どんなメニューだったのか?
詳しい情報がないので
判断できませんでした。
(そもそもカルシウム不足
だったのかもしれないし)
やはりケトン体で酸性に傾くのか??
ちょっとよく分からないのですが、
とりあえず、現時点では
ケトジェニック代謝では
以下3つは確認しようと思います。
・ALP
・血清カルシウム
・血清リン
骨密度低下で破骨細胞が活発に
なっているならALPが上昇するだろうし、
血清カルシウム値と血清リン値は
掛けて35を超えると思われます。
今日のポイント
・ケトジェニックダイエットでは
骨密度の低下、カルシウム代謝異常
をチェックすること