低T3はなぜダメなのか?【慢性炎症と甲状腺機能の関係】

慢性炎症と甲状腺機能の関係

甲状腺機能には
3つの数値があります。

TSH、FT3、FT4

このうちFT3のみが低い場合。
(TSHは正常な場合)

例えば、以下のようなデータです。

TSH 2.220
FT3 2.45
FT4 1.11

目安としてはFT3が2.5以下です。

症状としては、慢性的な
疲労感を感じている方が
とても多いデータです。

 

低T3の場合、慢性炎症が
あることを疑います。

Higher Prevalence of “Low T3 Syndrome” in Patients With Chronic Fatigue Syndrome: A Case–Control Study

T3のホルモン自体に
抗炎症作用があるとのこと。

 

それ以外にも、
慢性炎症があると、
→ 副腎ホルモンのロスが起こる
→ 血糖値が安定しない(低血糖)
→ 身体がエコモードになる
→ 低T3になる

という機序ではないかと
私はにらんでいます。
(私個人の推測です)

なぜなら、低T3のある方
ことごとくみなさん低中性脂肪だからです。

 

空腹時採血で中性脂肪が
70以下、ひどい人は50以下。

特に糖質制限をしていないにも
かかわらず、低中性脂肪の場合、

医学の教科書では、低中性脂肪は
「摂取エネルギーの低下が原因」
と書いてあるようですが、

慢性疲労の場合は、
摂取した食べ物がきちんと
エネルギーに変換されてない
というデータ所見です。

 

解糖系は回せても、それから先の
TCA回路から電子伝達系が滞っており、

血中の中性脂肪を切り崩せ!
という命令が出るので
中性脂肪が減って、
遊離脂肪酸が作られます。

 

がしかし、その遊離脂肪酸が
うまくエネルギーに
作り変えることが出来ないのです。
それが低中性脂肪の方の特徴です。

なので、みなさん一様に
慢性疲労を抱えています。
動けている方は単なる
交感神経優位なだけ。

 

こういった方は、
元気なときは元気ですが、
元気が一定しません。

燃え尽き症候群のように
ある日突然、元気の糸が
ぷっつり切れる、という
特徴もあります。

 

食べ物から得られたエネルギーが、
ロスなく潤沢に供給されていれば、
空腹時中性脂肪は80~90ぐらいです。
(※糖質制限者は除きます)

ちなみに冒頭の方の中性脂肪は43です。

低T3、低中性脂肪、疲労感はセットです。

 

エネルギーが潤沢に提供されなければ、
身体は「いつエネルギーが来るのか??」
一定しないので不安で仕方ありません。
自動的にエコモード運転を開始します。

それが代謝ホルモンの低下
つまり低T3の状態です。

 

先日、ある健康な50代女性の方の
データを拝見する機会がありました。

TSH  1.770
FT3  3.10
FT4  1.15

この方の空腹時TG、BSデータは、
中性脂肪 90
血糖値 85
です。

 

私は、思わず「手を触らせて!」と
お願いしました。

ふわりと温かく、嫌なべたつきもなく
サラッとしたうるおいのある手でした。

これが何を意味するか、
分かりますでしょうか?

ちなみにその方は年収ン千万。
会社を経営しており、将来の
新しいビジネスモデルのお話をしましたが、

喉が開いて声に落ち着きがあるので
浮ついた印象がありません。

たぶん新しいビジネスも着実に
成功させることでしょう。

 

毎日、毎日、
体調が悪い人のデータ
ばかりを見ていますと、

低T3(FT3 2.5以下)が正常なのかも??
という錯覚に陥りそうになります。
あまりも多いからです。

健康な細胞の状態とは、
どういったデータなのかを
目の当たりにしまして、
意識を新たにしました。

 

甲状腺機能低下」を診る場合、
TSH、FT4しかデータがないことが
多いのですが、むしろFT3が重要です。

採血する際は注意してみてみてください。

 

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