疲れを取り除くアミノ酸「アルギニン」
わたしのブログ記事で、ネタとして
最も多く書いているアミン酸は
たぶんグルタミン。
その次はBCAA(分岐鎖アミノ酸)
たぶん今まで書いたことがないけど、
ものすごく好きで、ものすごくお世話
になっているアミノ酸がアルギニン
復習がてらに調べたことの備忘録
アルギニンの効果
① 血圧を下げ血行を良くする
② 血中アンモニア濃度の抑制
③ 成長ホルモン・コルチゾールなどホルモン分泌
①一酸化窒素生成
一酸化窒素は血管内皮弛緩因子。
つまり血管を内側から拡張して
血圧を下げ血行を良くしてくれる。
アルギニンを注射すると血管が拡張して、
血小板凝集が抑制され(血栓の予防)
末梢の血流がよくなる。
これ、作用としてはバイアグラと一緒なので
男性機能・性欲改善なんてことを
言われることもあります。
(バイアグラと一緒に使うと
血圧下がり過ぎるので注意が必要らしい)
②血中アンモニア濃度の抑制
アルギニンはアンモニアから尿素への代謝速度を速める。
尿素サイクルでオルニチンカルバモイルトランスフェラーゼ
を活性化するのがその理由
つまり解毒力がアップ。
③成長ホルモン・コルチゾールなどホルモン分泌促進
アルギニンによって分泌促進が
認められているのは以下のホルモン
・インスリン
・成長ホルモン
・コルチゾール
・プロラクチン
もちろんアルギニン単独の実験結果は少なく
グルタミンやアスパラギン酸などとの
複合アミノ酸なのでアルギニン単独の効果と
判断するのが微妙なのは試験の限界。
人工甘味料なしの「アルギニン」
グルタミンと同じく、アルギニンは、
身体の中で合成可能な非必須アミノ酸です。
文献によっては「準必須アミノ酸」
と表現されることも多く、
非必須アミノ酸の中でも重要性が高く、
体内合成ではに合わず、不足する場合は
外から補充が必要なアミノ酸と解釈
したほうが良いです。
アルギニンは鶏肉、豆類、牛肉、豚肉など
ほとんどの食品に含まれているのですが、
私はもっぱら疲労回復にアミノ酸サプリ
(BCAA+アルギニン)でお世話になってます。
コーヒーなんかのカフェインで
ドーピングするより相当マシなので。
アミノ酸サプリを使うメリットは
なんといっても消化酵素が不要な点。
消化酵素分のタンパクを消耗する必要がないし、
その分吸収が早いので即効性があります。
マツキヨなんかで売っているものは
どうしても人工甘味料添加のものが多く、
使う頻度によっては許容できません。
よって、買うのはほとんど通販です。
自宅用。人工甘味料ではなくステビア使用。
飲みやすいですよ。
アルギニンとヘルペス
ヘルペスウィルスにアルギニンは良くない、
と一般的には言われています。
が、因果関係はあまりはっきりしません。
調べてみると、80年代に米国の
ヘルペス研究機関みたいなとこで、
(Herpes Resource Center)ある先生が
「どうもアルギニンが豊富な食品を食べたあとに
ヘルペス発症する人が多いみたい。」
というコメントを出したことが
「アルギニン=ヘルペスウィルス悪化」
という図式のきっかけの模様。
アルギニンを控えるとヘルペスが抑制された
とあるけど(in vitro)、
Relation of arginine-lysine antagonism to herpes simplex growth in tissue culture.
一方で、ヘルペスウィルスのタイプ1には、
アルギニンが有効なんて情報もあったり。
Antiviral effect of arginine against herpes simplex virus type 1.
アルギニンがヘルペスウィルス(タイプ2)に対しても、
濃度依存的にウィルス抑制作用があるなんていう情報も。
Arginine inactivates human herpesvirus 2 and inhibits genital herpesvirus infection.
口唇ヘルペスはタイプ1、
性器ヘルペスはタイプ2
だけど実際はどっちかあいまいらしい。
かの有名な米国のMAYOクリニックのウェブには
性器ヘルペスにはアルギニン過剰がトリガー
となるかもしんないから念のため注意してね、
的な表現。
「ヘルペスには、アルギニンが悪くて
リジンを摂るのが良いと聞いたのですが」
と聞かれることも多いのですが、
正直そこまではっきりしたソースがなく
良く分かりません。
そもそもヘルペスを繰り返す方は免疫が弱っていて、
アルギニンリッチな食品に対して、
免疫応答が起こりやすいのかもしれません。
ヘルペスの原因は「アルギニン:リジン」
のバランスというより、
もっと他の部分ではないかと思うのですが、
念のためサプリメントで摂る場合は注意する
くらいで良いと思われます。