プロバイオティクス、人によって効き目が違う理由
プロバイオティクス(乳酸菌サプリ)は人によって効き目が大きく違います。
Aさんには抜群の効果を出した商品でも、Bさんには全くヒットしない、
Bさんにはホームラン級の結果を出せたプロバイオティクスでも、Cさんには鳴かず飛ばず。
こんなにも人によって結果がばらけるというのは、他のサプリメントではありません。
主な理由は、人それぞれ腸内細菌のバリエーションが大きく違っているからですが、
もう1点大事な理由があって、それは商品によって「菌の株」が違うためです。
たとえ菌は同じだとしても「菌株」が違えば結果が違ってきます。
例えば、ラクトバシラス・カゼイ菌(Lactobacillus casei)という乳酸菌があります。
名称を分解すると、ラクトバシラス属、カゼイ種という意味で、これは例えて言うなら「日本人で福岡出身」ぐらいな感じ。
福岡出身と言っても、博多出身もいれば北九州出身もいて当然個性も違います。
ラクトバシラス・カゼイ菌の中でも「シロタ株」というのはあの有名なヤクルトの菌です。
その昔、代田(シロタ)博士が発見したので「シロタ株」と名前が付けられました。
対して、治療仲間でも大変評判のよい、California Gold Nutritionのプロバイオティクスに配合されている「ラクトバシラス・カゼイ菌」は「LC11」という株名です。
California Gold Nutrition, LactoBif プロバイオティクス, 300億 CFU, 60ベジカプセル
アイハーブで扱われているプロバイオティクスにはラクトバシラス・カゼイ菌「LC11」が使われていることが多いです、
理由は分かりませんが、欧米だとメジャーな株なのでしょう。
詳しい株名まで書かれてあれば、まだ親切なほうです。
プロバイオティクス(乳酸菌サプリ)のほとんどは、詳しい株名まで表記することは少なく「Lactobacillus casei」とだけ書かれてあることが多い。
日本人で福岡出身までは書いてあるけど、博多か北九州かはわからんということです。
自分のお腹にもともと定住している菌が、博多出身の人とは仲良くしてくれるけど、北九州出身の人とは相性が悪いなんてことも起こり得るわけです。
もっと言うなら、たとえ同じ福岡出身だろうと、加藤さんと鈴木さんは仲がよくないということも起こり得る。
同じラクトバシラス・カゼイ菌のLC11株だったとしても、Aという工場で培養されたものとBという工場で培養されたものが同じとは限らない、
実家のぬか漬けを食べるとおなかの調子が良くても、他人のお祖母ちゃんが作ったぬか漬けだとダメみたいな感じ。
「菌株が違えば、効果が変わる」これがプロバイオティクス(乳酸菌サプリ)を選ぶときの注意点というかコツです。
痩せ菌を特定しようとしたこちらのレビュー論文でも、1500件以上の論文を精査して、結局結論は「the beneficial effects are strain dependent.(効果は菌株次第)となってるとおり。
プロバイオティクス(乳酸菌サプリ)の賢い選び方
ということで、プロバイオティクス(乳酸菌サプリ)の選び方ですが、
1、2ヵ月続けて試してみて、自分に合わないなと思ったらじゃんじゃん次に浮気して、本命を見つけるまでジプシーするのがよいと思います。
たとえ同じ菌の商品だったとしても、菌株が違えば効果は違ってくるので、プリっとした綺麗なバナナ様の一本ウンチが出るまでいろいろ試すしかない。
私自身、今は安定のスタメンで毎日快腸ですが、ここに至るまでは相当数を試しましたしね。
その他、プロバイオティクス(乳酸菌サプリ)の飲み方についてはこちらもご参照ください↓