健康でいたいならアドレナリンじゃなくてセロトニン
高城剛さんが「仕事が出来る人はアドレナリンじゃなくてセロトニンを使うのよ」
てなことを言っておりました。
腑に落ちる表現ですね。
さすがハイパーメディアクリエイター。笑
実際のところは、アドレナリンやセロトニンなどの脳内神経伝達物質というのは、電気信号と同じなので一瞬で消えたり現れたりするので、正しく計測するのが困難です。
一応、血清中のアドレナリンやセロトニンも計測可能ですが、それが脳内と一致しているかどうかは微妙なところでなんですよ。
ところが、分子栄養学では生化学データを基に脳の神経細胞内で何が起こっているのか推測することが出来ます。
分子栄養学がうつ病やパニック症などの精神疾患分野を得意としているのはそういう理由があるからです。
高城さんと言えば、著書「不老超寿」で血液栄養解析、有機酸検査を受けられたことを書いていらっしゃいましたね。
このあたりの周辺知識がおありなのかと察します。
実際には脳内でセロトニンが増えすぎると自殺念慮が強くなりますから、セロトニンが多けりゃ良いというものでもないのですけどね。
ここでは、あくまで「アドレナリン」状態の対比表現手段として「セロトニン」だと解釈してください。
この「アドレナリン」ですが、分子栄養学を勉強し始めてから敏感になりました。
副腎疲労の原因てこのアドレナリンの使い過ぎなんですよ。
アドレナリンモードで仕事してる方は、副腎が酷使されているのでストレスホルモンも旺盛です。
ストレスホルモン旺盛な方は警報フェロモンを発していますから、そばにいるだけでこちらのストレスホルモンレベルも上昇します。
空気感染するから対岸の火事ではすまないのです▼
【ストレスは伝播する】健康になりたかったらストレスの多い人から離れましょう | ビタミンアカデミー
大事な仕事があるとき、緊張しますよね。
これはアドレナリンで交感神経が刺激されています。
うまくいく交渉もうまくいかない、普段の実力を発揮できない。
これはアドレナリンモードです。
一方、仕事が出来る人はアドレナリンをあまり使っていません。
高城さん風に言えば「セロトニンモード」で仕事をしています。
セロトニンは幸せ感のホルモンです。
セロトニンモードで仕事に集中している人は、そのコアの部分は「楽しいな、幸せだな、充実しているなあ」となりますので、
疲労は疲労でも充実感のある疲労感です。
対して、アドレナリンを使って仕事をしている方は、グッタリとした嫌な疲労感が残ります。
アドレナリンは敵が近くにいるとき、闘うか逃げるかという選択を迫られたときのホルモンですから当然です。
何か不測の事態が起こっても、セロトニンモードなら「楽しもう」という前向きな気持ちになりますが、
アドレナリン旺盛なら何とかしなければ!という切羽詰まった悲壮感となります。
アドレナリンモードだと確実に副腎疲労が悪化します。
ストレスホルモンが炎症だらけの身体を作るので病気にもなります。
セロトニンはメラトニンの前駆体ですから夜もぐっすり眠れます。
病気から遠いのは圧倒的にセロトニンモードですね。
スポーツ心理学の世界では、A級選手はアドレナリンを使わないそうです。
この話を聞いて、私の頭にはトリノオリンピックの荒川選手が思い浮かびました。
この演技、どう考えてもアドレナリン使ってないでしょ。
こんな大舞台にもかかわらずのびのびとした演技です。
久しぶりに荒川選手の演技を見ましたが引き込まれますね。やっぱり感動。
セロトニンモードで実力を発揮すれば、見ている側が魅了されるのです。
みなさんはどうでしょう?
セロトニンとアドレナリンではベクトルが全く違います。
病気を遠ざけるのは、まずアドレナリンモードで仕事しないことです。
嫌なことはやらない、これは健康であるためにとても重要です。
自分の好きな仕事に転職する、これも治療の一つですよ。
ところで!
余談ですが、ある栄養素が不足すると、セロトニンが低下してアドレナリン優位になる状況がおこります。
腸内環境も関係しています。健康診断でお目にかかるあのデータで分かります。
昨日のセミナー(初めての分子栄養学)にご参加のみなさまはもうご存じですね、
資料を見て復習しておいてください。笑
次回の「初めての分子栄養学」は4月23日です。