抗生物質を飲むなら「ミヤリサン」をご一緒に
風邪が流行するこの季節、病院から処方された抗生物質を飲む機会もあると思います。
抗生物質を飲むなら、ぜひミヤリサンを一緒に飲むことをおすすめします。
その理由を説明します。
過去の抗生物質利用歴が体調不良の原因
原因不明の体調不良、副腎疲労、発達障害、自閉症、etc.
腸の疾患とは一切関係がなさそうに見える症状ですが、実は腸内環境の悪化が必ずと言っていいほど関係しています。
過去の既往歴を確認してみると、副鼻腔炎、中耳炎、膀胱炎など、抗生物質を長期使用していたと思われる病歴があることが多い。
抗生物質は、感染の元となっているバイ菌も殺しますが、腸内細菌も殺します。
ところが、クロストリジウム・ディフィシルという菌は抗生物質にはめっぽう強い。
抗生物質を飲むことで他の菌が少なくなり、菌の勢力図交代が起こるのです。
普段はひっそりとおとなしく暮らしていた少数民族のクロストリジウム族が、他の菌の数が減ってしまうことで勢力を伸ばし、荒くれものに豹変します。
普段はおとなしいのに、数の勢力を伸ばすと態度が急変するのは人間のワルでもよくある話。
抗生物質の使用による腸炎は、このクロストリジウム・ディフィシルが原因です。
2,3か月前に飲んだ抗生物質が原因で下痢、腹痛など、クロストリジウム・ディフィシル腸炎になる人がいます。
下痢や水便を細菌性腸炎と勘違いして、さらに抗生物質を盛ると身もふたもないので注意が必要です。
良い菌が再度勢力を伸ばし、良好な腸内環境に戻ってくれれば問題はないのですが、そこがなかなか難しい。
添加物、ストレス、抗菌グッズ、白砂糖、食物繊維の少ない食生活、etc.
現代は、普通に暮らしていて腸内環境に良いことがあまりありません。
私の料理塾でもお伝えしてますが、人参一本とっても現代は菌との共生関係を失っています。
さまざまな難症例をみるにつけ、良好な腸内細菌の状態を保持することの難しさを痛感します。
抗生物質にはなぜミヤリサンが良いのか?
ミヤリサンに含まれる菌を「宮入菌(ミヤイリキン)」と言います。
昭和初期、生物学者の宮入博士が発見したから「宮入菌」と命名されました。
宮入菌は酪酸(らくさん)という酸を産生しますので「酪酸菌」という別称もあります。
酪酸菌のことを「Clostridium butyricum(クロストリジウム・ビューティリカム)」と言います。
そうです、酪酸菌はクロストリジウム属の細菌なんですね、
クロストリジウム・ディフィシルと宮入菌、同じ「属」なので、同じように抗生物質に強いのです。
抗生物質を飲むときに一緒にミヤリサンを飲めば、クロストリジウム・ディフィシルと勢力争いしてくれます。
同じ属の菌同士で競ってくれるので、クロストリジウム・ディフィシルの増殖を阻止してくれるのです。
この作用は乳酸菌にはありません。
抗生物質には、酪酸菌であるミヤリサンが良いと言われる理由です。
宮入菌は日本人が発見したせいか、アイハーブにはあまり売っていません。
「Probiotics-3」という商品が酪酸菌を使っているのですが、これ実は日本製の「ビオスリー」の海外バージョンなんですよね。
日本製のプロバイオティクスが海外で売られているだけです(参考▼)
膣炎・膣カンジダ症にビオスリーが効く!?膣粘膜を丈夫にする細菌についての考察 | ビタミンアカデミー
ビオスリーも、酪酸菌入りなのでよいと思いますが、
私は強ミヤリサンを常備してまして、抗生物質飲むなら絶対一緒に使ってます。
「抗生物質を飲まない」という選択も、場合によってはあるでしょう。
しかし、ズルズル炎症状態を引きずるよりは、サクッと抗生物質を使って早く治したほうが良いケースもあります。
火事はさっさと消火すべきなのに、抗生物質もステロイドも嫌悪感だけで拒否するのは賢いとは言えません。
却って炎症を長引かせ、事態を悪化させることもあります。
メリット、デメリットを知って賢く使う、
抗生物質を使うデメリットは、数年後、腸内環境悪化により予想しないおまけがつく可能性が高いってことです。
抗生物質使うならミヤリサンで腸内環境を死守するのがベストです。