「紫イペ茶」ラパコールの抗真菌作用
腸カンジダ対策にはハーブをよく使います。
抗真菌作用としてはオレガノが有名です。
オレガノ以外で抗真菌作用に優れたハーブ(生薬)が紫イペです。
日本語では「紫イペ」ですが、南米の現地語で「ラパチョ」、「タヒボ」、英語(ラテン語の学術名?)で「Pau d’arco(パルダルコ)」と言います。
アイハーブをパウダルコで検索すると色々なカンジダ対策サプリメントが出てきます。
紫イペ茶に含まれる抗菌・抗真菌作用に優れた成分はラパコール、キシロイド、ナフトキノンです。
その中でも抗真菌剤として有効性が確認されているのが「ラパコール」
ラパコールが抗菌性、抗真菌に優れているという報告はたくさんあります。
「ラパコールから得られた成分に抗真菌、抗菌性を確認。正常細胞には毒性がなく、真菌とバクテリアに対して抗菌作用を認めた」というレポ(2013年)
The antimicrobial activity of lapachol and its thiosemicarbazone and semicarbazone derivatives
「ラパコールは、特にカンジダ・アルビカンス、カンジダ・トロピカリス、クリプトコッカス(酵母菌)の属に対する抗真菌作用がある。その効果はアムホテリシンB(抗真菌剤のお薬)に匹敵」(2007年)
正常な細胞には影響がなく悪い奴だけやっつけてくれるという生薬系でありがちな作用、これは惚れます・・
民間治療に使われていたカビ・苔の生えない木
もともとパウダルコは南アメリカの民間療法で使われていたハーブで、免疫強化、抗炎症効果、疼痛緩和、関節疾患があるとされていました。
大腸がんなど消化器系のがんに対して抗がん作用のあるとのこと。
薬効がみとめられているのは木の部分で、現地では樹皮を煮詰めて薬にしたらしい。
紫イペの木は、樹木自体に強い殺菌力があるので、カビや苔が生えない、シロアリに喰われることがない、などの特徴があるそうです。
生薬として利用されてきた歴史の理由が分かりますね。
カンジダ対策に紫イペ茶
リーキーガット対策、腸カンジダ対策に紫イペ茶を飲んでます。
お茶にしたところでラパコールなどの有効成分がどれだけ抽出されるのかは疑問ですが、カフェインフリーの飲み物として飲みやすいんですよ、これ。
ティーバッグ型なので便利です。
味は薄い麦茶みたいでクセがない。私にとってはルイボスティーより数倍飲みやすいですね。
シャープな効き目を求めるならサプリメントが有効でしょうが、ハーブティは効き目を求めるというより、日常のカフェインフリードリンクとして良いと思います。
抗菌作用が強すぎて、良い菌まで殺してしまうこともあるらしいので、プロバイオティクスとの併用が望ましいです。
ちなみに、英語「Pau d’arco」で検索すると、ほとんどがカンジダ対策の記事なのですが、日本語「紫イペ」で検索すると抗がん、アトピー対策がほとんどです。
日本ではカンジダと言えば、女性の「膣カンジダ」は認知度が高いですが「腸カンジダ」はなぜかさっぱりな気がします。
カンジダ対策、ほんとに大切なんですけどねぇ。