「IDENTIFY THE CAUSES」病気の原因を見つけ出す
私が所属する臨床分子栄養医学研究会、第8期実践講座の最終回で、試験が終了したあとの宮澤先生のお話がとてもよかったのでシェアします。
病気の原因の見つけ方、それは「IDENTIFY THE CAUSES」だ、というお話がありました。
病気・病態を引き起こしている原因の頭文字を取ると「IDENTIFY THE CAUSES」(日本語訳「原因を見つけ出せ」)になるのです。
これ、すごくないですか??
とても見事だなと私はひとり感動しておりました。笑
これすべて、不調の原因を考えるときに、考慮すべきことが全て綺麗に網羅されています。
カンジダの異常繁殖や低血糖などは、栄養療法でなければ絶対にアプローチしない部分です。
病気の原因が「You あなた自身」とか、精神的・心理的な部分に触れている点も素晴らしい!
最後の「Structual 構造」は、人間の肉体、精神、感情、それら全ての構造的なアンバランスや不整合と解釈されます。
様々な病態・不調の原因を探るときに、栄養のアンバランスを引き起こしている根本原因が、ご本人の精神的な部分に存在することはよくあります。
分子栄養学での病気の根本原因の見つけ方、それはIDENTIFY THE CAUSES、
うーん素晴らしい〜。
こんなことに感心するのは私だけか・・(笑)
根本原因を見つけることの重要性
分子栄養学の最大の特徴、それは病気の根本原因を見つけ出し、そこに対してアプローチするということです。
例えば、「うつ病」と診断されたとします。
抗鬱剤で対処するのが一般的な医療ですが、もし検査結果のデータから鉄欠乏による貧血が診て取れる場合には、貧血の治療を行うのが分子栄養学的な治療法となります。
さらにその貧血の根本原因がカンジダ菌によるリーキーガットにある場合は、まずはカンジダの除菌を行い、胃腸を改善する治療を行うといった具合です。
「うつ病の治療が、胃腸の治療」、これ、一般的な医療ではまずありえないことですが、栄養療法ではとても一般的です。
さらに、胃腸の不具合の根本原因が、その方の人生観にあるのなら、そこから改善しなければならないこともあります。
病気とは表面に現れた部分だけを見ています。
病気の根本原因のそのまた先の原因を掘り下げていくと、その方の精神的なトラウマにあったり、人生観にあったり。
今までの人生で放置されたその部分に触れると、患者さんは始め強い拒否反応を起こしますが、うまくリプレースできると、あっさり改善してきたりします。
いろいろ不調ばかりでパッチばかり当てていたデバイスが、OSごと入れ替えたらめちゃくちゃ調子よくなった、そんな感じです。
実際に、このような場面を多く見てきました。
治療でありながらセラピーやカウンセリングの域まで到達することもある、これがまた分子栄養学の興味深いところです。
分子栄養学、栄養療法にもいろいろな講座がありますが、こんな深いところまで気づきを与えてくれた実践講座は他にはないんじゃないかしら。
あなたにとっての「IDENTIFY THE CAUSES」は何でしょうか?
病気の根本原因を探る分子栄養学の世界、よかったら一緒に学びましょう。