EPA・DHA・魚油サプリメントの酸化レベルがやばい!
ハーバード大学のメディカルスクールが、米国で売れてる魚油サプリメントのトップ3を調査したところ、
酸化レベルがかなり進んでいたそうです(2016年12月発表)
ボストンや、セントルイスのドラッグストアで、保存状態に問題のなさそうな、売れてるサプリのトップ3を購入して調査した結果がこちら↓
点線は「Council for Responsible Nutrition(米国栄養議会)」が推奨する、酸化レベルの上限です。
3商品全部、かなり酸化が進んでます。
一番左は、医療用EPA(prescription product )との比較
酸化プロセスは、商品化されて保存されている間に進むのではなく、
製造中に空気に触れるために起こるのでしょうとのこと。
この酸化具合、含まれるEPA、DHAの量を考慮すると、期待される健康メリットを得られないかもね、と結論してます。
これ以外にも、フィッシュオイル・サプリメントって怪しいんじゃないの?というレポートは、探せばけっこう出て来ます。
ニュージーランドのオークランド大学で、市販のフィッシュオイル・サプリメント32商品を調査したところ、
表示通りにEPA・DHAが含まれていたのは、たった3商品だけだったそうです。
Fish oil supplements in New Zealand are highly oxidised and do not meet label content of n-3 PUFA
かなり残念な結果。
魚油・EPA・DHAサプリを選ぶときは厳選するべし
今回は「売れてるトップ3」とのことで、かなり廉価な商品であることが想像できます。
台所に立って料理する人なら想像にたやすい、イワシ、サバの傷みやすさ。
自然の素材を使っていれば当然の結果かなと思います。
ハーバードの論文中にも記述があるとおり、酸化レベルを知りたければ、匂いと色をチェックするべし!です。
カプセルを破いて、中身を確認してみましょう。
色が妙に濃い、嫌な匂いがすれば、
服用は止めておいたほうが良いかもしれません。
昔、飲んでたEPAサプリ「アオザ」
口の中でプチっと潰すと新鮮なイワシの香りが広がります。
かなりこだわりの商品で、厳密に製造するとこれくらいの価格になるのが普通かと思います。
私はアトピーが治ってしまったので、今はEPAサプリは飲んでいません。
抗炎症対策には有効だと思うのですが、コストメリットではビタミンDやプロパイオティクスに負けるので。
サプリメントに抵抗のある人ほど、自然な原料を求める傾向にありますが、
自然であればあるほど、有機物が多く劣化には弱くなります。
魚油・EPA/DHAサプリの原料がマグロの目玉や内臓なら重金属(特に水銀)も注意ですし、
養殖のサーモン、シャケであれば、ダイオキシンやPBCも気になります。
魚油・EPA・DHAサプリメントは、ある程度コストをかけるほうが賢明です。