『赤味噌』がなぜおすすめか?分子栄養学カウンセラー目線で語ってみた。

赤味噌・八丁味噌が活性酸素除去力が強い

終末糖化産物「AGEs」が
老化の原因だってこと、
最近では高校生ぐらいでも
知ってる健康ネタです。

ところで、
身体の中で発生するAGEは
老化を促進する悪いやつですが、
身体の外から入れるAGEs
(つまり食べるAGEs)は、
身体に良い働きをしてくれる
ものが多いって知ってました?

  

その代表例がメラノイジン

メラノイジンは
色の濃い味噌に豊富です。

味噌の活性酸素除去能力を
種類別に調べた論文によると、
味噌の色の濃さ(明度の低さ)は
活性酸素を消去する能力と
綺麗な逆相関を示すとのこと。

つまり、味噌は色が濃く
黒いほど抗酸化能力が強い。

DOI:10.2740/jisdh.19.247, Relationship between the color of soybean past and antioxidative activity,

  

色の薄い西京味噌や
信州みそと比較すると、
活性酸素除去能力は4倍~5倍

DOI: 10.2740/jisdh.19.247, Relationship between the color of soybean past and antioxidative activity

これは試験管での実験なので、
食べたメラノイジンが、
腸から吸収されて、身体の中で
抗酸化能力を発揮するか?
となるまた別問題なわけですが、
だいたい3割くらいは
吸収されている模様。

メラノイジンは乳酸菌を増やし、発がんリスクを下げる

メラノイジン入り餌を
ラットに食べさせたところ、

  • 乳酸菌の数が数十倍にアップ!
  • 腸粘膜の再生能力が活性化!
  • 小腸で消化液を分泌する組織が活性化!

みたいな感じだったそうで、
メラノイジンは腸にたいへんよろしい
ということが知られております。

  

他にも、メラノイジンには
発がん物質を無効化する作用
(脱変異原活性)も強い

という事実が判明しております。

添加物やら、遺伝子組み換えやら、
ちょっと怪しいものを食する際でも
メラノイジンが含まれていれば、
毒性がチャラになりそうな気もします。

赤味噌・八丁味噌を常備して毎日食べましょう

メラノイジンは黒ビール
なんかにも含まれてますが、
どう考えても健康上のメリットは
赤味噌に軍配が上がります。

みなさまどうぞ赤味噌を常備して
毎日味噌汁を常食してください。

  

我が家の冷蔵庫に入ってる
赤味噌と八丁味噌です。

お味噌汁にするときは、
麦みそに混ぜて使うと
コクが出て美味しいです。

単体だとポリフェノール
の苦味が際立つので、
ミックスするのがおススメ。

  

カクキューの八丁味噌。
豆味噌のトップブランドです。
これで麻婆豆腐作ったり、
ビーフシチューの隠し味に使うと
とっても美味しいですよ。

  

今日のポイント

  • 赤味噌は活性酸素除去能力が強い
  • メラノイジンは乳酸菌を増やす
  • メラノイジンは腸粘膜を再生する

  

[参考文献]
The effect of a model melanoidin mixture on faecal bacterial populations in vitro
Five years of research on health risks and benefits of Maillard reaction products: an update
Relationship between the color of soybean past and antioxidative activity

  

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