がん細胞に勝つ免疫とは?採血データの読み方
白血球の分画で
自律神経のバランスが推測できます。
詳しくはこちら(↓)を読んで
いただくとして。
今日は白血球について。
平良先生の「がん治療における免疫」より備忘録
まず血液細胞について簡単におさらいです。
血液の中を流れる細胞だから
血液細胞。ひねりなし。
このうち「免疫細胞」
と言われるものが白血球です。
白血球以外は、赤血球と血小板
種類が少ないので覚えやすいのですが、
白血球は敵から守る免疫部隊なので、
職種がいろいろ多すぎて混乱しがち。
これはしょうがない。
だって例えば、一口に警察官と言っても
犯罪科もあれば、マル暴もあり、
麻薬取締官もありといったように、
それぞれの持ち分があって協力して
国の安全を守られている、
コソ泥もいれば詐欺師もいる、
暴力団、スパイ、テロリストなど、
敵の種類に合わせて専門性を高めるのは、
国を守るうえで必要な仕組みですから。
泥棒や変質者など、見た目で
分かりやすい敵と戦うのが好中球。
白血球の分画というところを見てみてください。
好中球がもっとも数が多いです。
健康な人はだいたい55%~60%
程度だと思います。
好中球は、ばい菌など、
比較的分かりやすい敵と戦ってくれます
ところが、がん細胞の場合は、
元が正常細胞だから
一見、敵かどうかが分かりません。
いわば、スパイやテロリストのよう。
そういったときに威力を発揮するのが
特殊部隊のリンパ球たち。
がん細胞に対してはこのリンパ球が
重要な働きをします。
がん罹患された方は、
好中球の割合が増えて、
リンパ球の少ない方が多いです。
2年前に甲状腺がん(ステージⅠ)
と診断された方、好中球が73.2%。
平良先生のメソッドによると、
リンパ球が1800を超えてから
抗がん治療に入ることが望ましい
とのこと。
この方のリンパ球の計算値は
6840 × 20.8% = 1423
1800に届きません。
手元のデータをざっと見てみましたが、
1,800というのは健康な人でもハードルが高い。
例えば、健康的な基準値
以下のようなサンプルデータの場合、
白血球 5,000
リンパ 30%
リンパ球の計算値は1,500です。
5,000 × 30% = 1,500
抗がん治療に理想的と言われる1,800
まで上げるとなると、リンパを 36%にするか
白血球が 6,000になる必要があります。
まとめ。
がん細胞に勝つ免疫をデータで判断する目安は
「白血球(数) × リンパ球(%)」
抗がん治療する場合の理想的なリンパ球は1,800
健康な人は1,500をキープするのが望ましい。