「葉酸サプリの選び方」 天然型か?人工葉酸か? MTHFR遺伝子を検査してみよう!

造血・細胞代謝に重要な「葉酸」

folic-acid
葉酸は、野菜の葉っぱから発見されたので「葉酸」と名前がついてますが、ビタミンBの一種です

葉酸補給で赤ちゃんの神経菅障害が減るため「妊婦に必要なビタミン」という認識が一般的です。

別に妊婦でなくても、赤血球やDNA核酸の合成に重要な働きをするため、不足すると細胞分裂や造血に支障が出ます。

葉酸を含む食品は、ほうれん草やブロッコリーなどたくさんありますが、熱や水に弱く、調理過程で破壊されてしまうため、サプリメントでの補給が望ましい栄養素のひとつです。

葉酸サプリが原因で動脈硬化・体調不良に?

サプリメントの葉酸の原料は、未活性型の葉酸(folic acid)と、活性型の葉酸(folate)に分かれます。

ほうれん草などに含まれるのが「folate」であるため、未活性型の葉酸(folic acid)を「人工葉酸」、活性型の葉酸(folate)を「天然葉酸」と表現しているサイトもあります。

しかし、人工モノだからNGで、天然型だからスバラシイと勘違いするグー民を増やしかねない(話はそんな単純ではない、それに食品にもfolic acidは含まれているので、もしそんな分け方をしていたらウンコサイト認定)

ですので、ここは「未活性型葉酸」「活性型葉酸」と表記します。

※記事タイトルでは検索にかかるように’わざと’「人工 or 天然」という表記をしました。

未活性型の葉酸は、体内で活性型の葉酸に変換されます。
このとき必要になるのが「MTHFR」という酵素です。

ところが、遺伝的にMTHFR酵素の活性が悪い人がいます。アジア人でおよそ4割、日本人では46%がMTHFR遺伝子変異があることが分かっています。

MTHFR不活性だと何が悪いのか?

MTHFR不活性の人は、未活性型の葉酸(folic acid)を、活性型に変換するのが下手なんです。

そんな人が、葉酸サプリで「未活性型葉酸(folic acid)」をたくさん摂取してしまうと、変換できなかった葉酸が貯まり、活性化葉酸の働きも邪魔されてしまうことがあります。

 

さらに問題は高ホモシステイン低メチオニンになりやすい、というリスクが生じます。

「メチオニン」という必須アミノ酸の正常な代謝過程は、「メチオニン ⇒ ホモシステイン ⇒ メチオニン」です。

中間生成物の「ホモシステイン」は肝臓の中で再び「メチオニン」へになるのですが、この変換に必要なのが活性型葉酸なのです。
ですので、活性型葉酸が不足すると、ホモシステインからメチオニンへの変換が滞り、「ホモシステイン」過剰になります。

「ホモシステイン」は心筋梗塞、動脈硬化の原因とされ、すみやかに代謝されなければ「高ホモシステイン血症」という病名がつきます。

同時に、「メチオニン」も不足するので、肝機能が低下、有害金属がデトックス出来ない、抗酸化力が低下、アレルギーが悪化、などのリスクが上がります。

 

以上、ものすごーーーーく、ざっくり説明しましたが、本来こんなに短い文章で説明出来ることではありません。
もっと掘り下げたい方はこことかここを読んで、勝手に調べてくださいな。

遺伝子検査で自分の葉酸代謝を調べよう!

未活性型葉酸を活性葉酸に変換できる体質かどうか、MTHFR遺伝子検査で簡単に分かります。

『葉酸代謝遺伝子検査キット』

申し込むと、検査キットが郵送で届きます。
口の中の粘膜を綿棒でグリグリして送るだけ。簡単です。

検査結果は2週間ほどで届きます。
こういう遺伝子系検査機関は海外がメインで、いったん米国に依頼しているのでそれなりに時間がかかりますね。

遺伝子はCC型MTHFR活性は正常でした。

楽天でも売ってますが、なぜか割高。

 

直販のほうが安いのでおすすめ。


遺伝子がTT型の人は、食事内容が同じでも、血中の葉酸濃度が低く、ホモシステイン濃度が高いことが分かっています。

武庫川女子大学の論文(2013年)です。

Serum folate, total homocysteine levels and methylenetetrahydrofolate reductase 677C>T polymorphism in young healthy female Japanese.

女子中高生192名のMTHFR遺伝子を調べ、CC型、CT型、TT型にグループ分け、食事内容を調査し、葉酸の摂取量を調べ、血中の葉酸とホモシステインの濃度を測定。
結果、食事内容、葉酸の摂取量は同じでも、TT型は血中の葉酸濃度が低く、ホモシステイン濃度が高かった。
そして、同じTT型内グループで比較したところ、葉酸摂取量の多い人が、血中ホモシステイン濃度が有意に低かったとのこと。

たとえ検査結果がMTHFR遺伝子異常でも、がっかりしないで下さい。

この研究結果が示すのは、遺伝子による病気のリスクは、食事によって軽減できるということです。
CT型TT型の人は、食事に気をつける、活性型葉酸サプリで補充を心がけるとよいかもしれません。

 

ビタミンBは色々試した結果、私はこちらに落ち着きました。活性型葉酸の「L5メチルテトラヒドロ葉酸」を配合
thornreserchThorne Research, ストレス B-複合体, 60 ベジカプセル

Thorn Reserch社のBcompシリーズの中でも、副腎疲労対策としてビタミンB5が強化されたタイプ。朝と夜に1錠ずつ飲んで、1日の葉酸量は400μg、良い感じです。

葉酸サプリの選び方 まとめ

私はクリニックのサプリで大きく体調が改善したという経緯があります。

確認したところ、私が以前愛用していたクリニックのサプリメントは「Folic Acid」(未活性型葉酸)とのことでした。

その時の処方はBcompが1日8錠でしたが、経済的継続性を優先して1日3錠~4錠を、3年間毎日飲んでいました。

クリニックでは、ほぼ100%の人が、1日あたり6錠以上のBcompを処方されるのが普通です。
その量だと、1日の未活性型葉酸摂取量は 1,500㎍になります。(これはほぼ最低量、実際にはもっと多いはず。)

しかし、この量で血栓や脳梗塞になったなど、聞いたことがありません。

まずそれ以前に、日本で流通している葉酸サプリのほぼ90%以上が、Folic Acid(未活性型葉酸)です。しかし、葉酸サプリが原因の健康被害報告はまだ聞いたことがありません。

ですので、理論上は過剰な「未活性型葉酸」が問題になるとされても、実際の臨床ではどの程度の問題なのか、現段階では断定し難く、今後の研究に期待したいところです。

以上を踏まえて、わたしの結論

  • ビタミンBサプリを摂る場合は、遺伝子検査を行い、自己の遺伝子を把握しておく
  • 常用するビタミンB複合体に含まれる葉酸の原料とその量を確認する
  • MTHFR遺伝子異常の場合は、非活性型葉酸(folic acid)の量に気をつける

 

私のように、血糖障害持ちで、QOLキープにビタミンBサプリメントが欠かせない方は、一度遺伝子検査をしてみることをお薦めします。

そして言うまでもなく、自然の食べ物に含まれる天然型葉酸に勝るものはありません。

人工型とか天然型とかナニソレ? 遺伝子? めんどくせーー!という方は、毎日、葉酸の含まれる食材(モロヘイヤ、ブロッコリー、ほうれん草、芽キャベツ、鶏レバー、焼き海苔など)をたくさん食べましょう!

 

 

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