『健康でいたいなら10秒間口を開けなさい』
口腔がどのようにメンタル含めた全身の不調に影響するか、ご存じない方が多すぎて驚きます。
口腔の不具合が、メンタル不調の原因になっていると知らない人が多いですねえ。
今日はそんな人にぜひとも読んで欲しい一冊。
顎の治療(調整)をしたら、マインドが変わって毎日気分が良くなったというクライアントさんがいらっしゃいました。
自己啓発のセミナーなどに大枚をはたいて効果を感じられなかったのに、顎が原因だったのですか!と驚かれていらっしゃいました。
全身の機能・メンタル・栄養状態を整えるために、口腔周りの不具合があると効果が出ません。
我々にとっては常識すぎて、クライアントにお伝えするのを忘れてしまうので、改めて吉野先生の著書をご紹介。
注意したい「食いしばり、噛みしめ」
最も注意したいのが「食いしばり、噛みしめ」
「私は大丈夫、食いしばり、噛みしめは無いから」とおっしゃるそこのあなた。
もし、このブログを読んでいる今、口の中で上の歯と下の歯が接触してたら、それは無意識に「噛みしめ」ています。
もしくは、鏡を取り出してアッカンベーをして、ご自身の舌を観察してみてください。
もし、舌に歯型がついていたら、それは「噛みしめ」があるサイン。
口腔内に適度なスペース(安静空隙)が確保されていない証拠。
アドレナリンで過緊張の状態かも。
全身の機能、不具合につながる「食いしばり、噛みしめ」
「食いしばり、噛みしめ」は、知覚過敏や歯を失うをいうリスク以外にも、頚椎の位置がずれ、そのずれを修正しようとして腰椎にまで負担がかかり、腰痛やしびれにつながります。
他にも、めまい、頭痛、神経痛、ふらつき、耳鳴り、難聴、眼精疲労などなど、全身の不調はほぼ食いしばり、噛みしめによって起こると言ってもよいくらい。
咬筋(こうきん)は側頭筋(そくとうきん)と連携しているから、頭痛や耳鳴りに関係していることは素人でも分かりやすいですね。
ひいき目に読んでもやはり面白い”吉野節”
著書の吉野先生には、分子栄養学実践講座で特別講義を依頼しました。
もう一度聞きたいなあ。マジ神講義だった。
この書評を書くために、ぱらぱらと本著をめくっているのだけど、そこかしこに出てくる吉野節がたまらなく面白い。
例えば、こんなくだり。
辛さや悔しさなどのストレスを感じると、自分の意思とは関係なく、食いしばりが起こります。つまり感情で動くのです。これは、口がもともと腸の一部(消化器)であることの発生学的な証明です。
腸は、随意には動きません。腸は感情と深い関係にあります。IBS(過敏性腸症候群)のように、ストレスがあると腸の動きは悪くなって下痢になります。口も同じです。ストレスがあると、食いしばって動かなくなるのです。
P56 第三章「ストレスと未病」
東洋医学に対する造詣が深く、生物学的な進化を通して病態を眺めている吉野先生ならではの文章。
FBはいつもユーモアたっぷりで情熱に満ちておりますが、本著は平和ですw
平易で素人にも分かりやすく書かれてあります。
食いしばり、噛みしめのある方、ぜひお読みください。おすすめです。