「高インスリン食生活」+「睡眠不足」=アルツハイマー認知症への近道

高インスリン食生活だとアルツハイマー型認知症に

前回の分子栄養学実践講座での
宮澤先生の講義の復習、
「アルツハイマー病」について

分子栄養学実践講座では
アルツハイマー病 真実と終焉
が推薦図書です。

 

なぜならこの本が推奨する
アルツハイマーの治療法「リコード法」は
実践講座で学ぶ内容そのものだから。

アルツハイマーだろうが、
慢性疲労だろうが、生命体システムが
どっかおかしくなった人の治療法は
基本的には変わらんということですね。

 

アルツハイマー型認知症は
アミロイドβというタンパク質のゴミが
脳内の神経細胞に蓄積することで発症

アミロイドβを分解して脳外へ排泄するには、
インスリンを分解する酵素
(IDE、Insulin Degrading enzyme)
がかかわっている

 

IDE(インスリン分解酵素)は
腎臓でインスリンを分解するが、
脳内ではアミロイドβの分解酵素
として働いている。

インスリンを投与すると、脳内で
アミロイドβが増えるとのこと。

 

ということは、、

インスリンがたくさん分泌されると
IDEはインスリンの分解に手いっぱいで、
アミロイドβを分解できなくなる。

つまり高炭水化物、甘いものを食べて
インスリンがジャバジャバ出ると、
アミロイドβが溜まりやすい環境となる。

甘党さん、高炭水化物食の方、
たとえ糖尿でなくても要注意ですぞ。

 

探し当てた資料が我が郷里、
熊大発のものだった!嬉。(↓)

アルツハイマー病原因物質の脳からの消失に関与する新規インスリン感受性機構を解明;糖尿病との接点への手がかり

 

ちなみに、インスリン分解酵素
の補酵素は亜鉛

亜鉛を補酵素とする酵素一覧

ということで、亜鉛不足も
間接的にアルツハイマーの原因だと
分子栄養学的には言えますね。

 

アルツハイマーの原因は睡眠不足

アミロイドβの排泄経路は
いくつかあるらしいのだが、
主に睡眠中に排泄されるらしい。

 

恐ろしいことに、
たった一晩の睡眠不足でさえ
アミロイドβは溜まりまくる。(↓)

β-Amyloid accumulation in the human brain after one night of sleep deprivation.

 

22~72歳の健康な男女20人
(平均年齢39.8歳)に実験室に
二晩宿泊してもらう、

一晩目には十分に睡眠を取り、
二晩目には一睡もしないよう指示

するとたった一晩の徹夜で
アミロイドβがほぼ全員増加
していたというもの。

 

特に右海馬および視床下部で増加
していたらしい。

右海馬ということは言語記憶、
知ってた言葉が出づらくなるとか?

 

視床下部は内分泌や自律神経の大ボス、
全身の機能狂いまくりですね。

徹夜によるアミロイドβの蓄積具合は
アルツハイマー因子と言われている
APOE(アポイー)遺伝子には関係なしとのこと。

 

睡眠不足だと、体調不良になったり
頭がぼーっとするのは、もしかしたら
アミロイドβが溜まっているせいかもね。

 

 

といことで、まとめ。

毎日睡眠不足で生じたストレスを
甘いもののドカ食いで解消したり、

連日徹夜で仕事、食事は簡単な
麺類やパンなど手軽なものばかり

 

こういったライフスタイルは、
確実にアルツハイマー型認知症発症の
リスクを押し上げますのでご注意ください。

 

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