「オリーブの葉エキス」優秀な天然の抗生物質
栄養療法やってなければ、絶対知ることのなかった最強のハーブ、それが「オリーブの葉エキス」です。
風邪のひき初めに、大量のビタミンCと同時にオリーブの葉のサプリメントを飲んで寝たらほぼ一晩で治ってしまい、それ以来いざという時の常備品になりました。
オリーブの葉は強い抗菌作用で知られています。
以前、SIBO(お腹の張り、下痢)の症状がひどいときに、オリーブの葉のサプリメントを試しに飲んだところ、症状がすぐに軽減したので、お腹の悪い菌にも効果があったんだと思います。
オリーブの葉は、日本ではあまり馴染みがないのですが、ヨーロッパでは歴史の長いハーブです。栄養療法で使われる理由は、何と言ってもエビデンスの多さが理由です。
いくつかピックアップしてみます。
1、抗菌作用
オリーブの葉エキスには強い抗菌作用がある。黄色ブドウ球菌に対して、特に強い抗菌作用があった。
Plant Phenols as Antibiotic Boosters: In Vitro Interaction of Olive Leaf Phenols with Ampicillin.
2、抗真菌作用
オリーブの葉エキスの抗真菌作用、カンジダ菌の増殖を抑える効果がある。
3、抗がん作用
オリーブの葉エキスが大腸ガンに有効。ガン細胞のアポトーシス(自然死)を誘導することが確認された。
4、抗炎症作用
オリーブの葉エキスで炎症サイトカインが減少、血管の機能を向上させ、抗炎症作用が認められた。
5、抗糖化作用
オリーブの葉エキスが、血管での老化物質のAGEsの生成を阻止する、抗糖化作用が認められた。
Evaluation of an olive leaf extract as a natural source of antiglycative compounds.
どうでしょう?素晴らしいですよね。抗菌のみならず、抗真菌、抗がん、抗炎症、抗糖化、etc.
調べれば調べるほど出てくるのですが、数が多すぎて読むの面倒なのでいい加減やめときますw
とにかく多方面に効くオリーブの葉エキス。日本で有名でないのが不思議です。
オリーブの葉エキスの注意点
万能で非常に効果が強いオリーブの葉エキス。
ところが、あまりに抗菌作用が強すぎるので、腸内細菌に影響があるようです。
これは、ラットでの研究結果ですが、オリーブの葉エキスを混ぜた餌を与えると、腸内細菌が減ったそうな。
Investigation of the effects of oleuropein rich diet on rat enteric bacterial flora.
この辺は、一般的な抗生物質と扱いは同じですね。
いくら効果が高いからと言って毎日常飲するタイプのハーブではありません。
ウィルス、風邪、腸内細菌の状態が悪い時、腸カンジダなど、一時的に悪い菌をやっつけるために飲んで、飲んだあとはプロバイオティクスや、プレバイティクスの豊富な食事で腸内細菌の状態を戻しておく方がよいでしょう。
最強の抗生物質「オリーブの葉+エキナセア」
現在私が愛用しているオリーブの葉エキスはナウのものです。
これはエキナセアも少量入ったブレンドタイプ。
エキナセアはネイティブアメリカンが使っていた免疫力をあげるハーブ。
Now Foods, オリーブの葉エキス, 100 ベジカプセル
カプセルの中身を出してみると、抹茶のようなグリーンの粉末で、オリーブの葉の良い香りがします。
エキスというより葉っぱの粉砕物そのまんま。
歯周病には、この粉末を歯ブラシにつけて歯磨き粉代わりに使うのも良いです。
口内炎、口腔カンジダには粉を溶かして(溶けにくいけど)それでうがいします。
私も親知らずの抜歯後で、傷口の感染予防にオリーブの葉うがいをしました。
抗生物質の乱用による耐性菌の出現が問題になっています。
抗生物質は、いざという時にしっかり効いてもらうためにも、深刻な感染症以外では出来るだけ使わないでとっておきたいのが本音です。
軽い風邪くらいだったら、オリーブの葉エキスとビタミンCの大量摂取のほうが、よほど身体に優しくてよいと思います。