副腎疲労の原因「無価値感」
今日は”栄養カウンセリングあるある”の「無価値感」についてです。
副腎疲労の根本原因の一つに「無価値感」があります。
栄養で効果が出ない人は、「私は無価値である」という前提を持っていることが多い。
分かりやす~く「ワタシ、無価値なんです!」という自覚があればまだましです。
ご本人は全く意識しておらず、むしろ「ワタシには特別な価値がある」という自覚の根っこに「無価値観」が潜んでいます。
身体ってほんとに素晴らしいですよ。
「疲労感、低血糖、副腎疲労」という3本セットの症状で教えてくれるんです、「あなたの前提の意識が間違ってますよ」と。
「ステルス無価値感」を持つ人の3つの特徴
自己評価が低いとか、自分に自信がないと、
そんな分かりやすい形で感じ取れる方は、ここでは置いときます。
一見「無価値感」は無いように思うけど、実はどっかり潜んでいる!というステルス型の無価値感をまとめました。
ステルス無価値感 その1~肩書・資格が多い~
無価値を前提にしている方は、肩書ゲッター、資格ゲッターになりがちです。
いったいいつまで勉強するのですか?というくらいお勉強や資格取得が大好き。
肩書が無いとお仕事が出来ないと思っている。
自分に価値がない前提で生きているので、つねに権威のあるものを追いかける傾向にあります。
「○○先生が言っていたから、」「有名な○○という方が、」といったように、著名な方の意見を自分の選択の基準にする傾向があるのもこのタイプの特徴。
パリッとしたスーツでカッコよくきめた男性クライアント、「なぜこんな方が栄養カウンセリングに??」と思ったら、お名刺には一目で読み切れないほど多くの資格が羅列されておりました。
私も驚くほどの大量のサプリメントを摂取しながら、それほど芳しくない体調に疑問を持たれていました。
高学歴なご家庭のご出身で、子供の頃から無自覚なプレッシャーで生きてきたことが、副腎疲労の原因でした。
無価値観をベースに生きている方、あるあるの症例です。
ステルス無価値感 その2~家庭に仕事に献身的である~
副腎疲労の方は、とてもかいがいしく夫、子供、両親の世話をやく人であったり、会社の評価は総じて高い人が多いです。
「ひと様のお役に立ちたい」「社会のためになりたい」という想いが、行動の源泉だと要注意。
「お客様に”ありがとう”と言ってもらえると、頑張ってよかったなと思います。」
「患者さんが治って、元気になることに、仕事のやりがいを感じます。」
「安定したお給料いただいてて、私は幸せものです。」
これぜーんぶ、副腎疲労あるあるのセリフなんです。
自分に価値がない、その感覚の代償行為として「他者の評価」を得ようとするのです。
もちろん、無価値感が前提でない場合も上記のセリフは使われます。
ですが、副腎疲労という症状を身体が出しているということは、前提が間違っている可能性が高いです。
このタイプは、燃え尽き症候群になりやすいという特徴もあります。
自分に価値がない前提なので、年収、結婚相手、就職する会社などなど、自分以外のもので自分を評価しようとします。
”評価”を得られるまではエネルギーが出るけど、自分の設定した”評価”が手に入ると、あっさり燃え尽きます。
ステルス無価値感 その3~サプリメントが多すぎ~
「その3」は、ずばり”サプリメントのメガドーズにはまる方”
前述の「その1」「その2」は、どこでもよくあるお話でして、ちょっと自己啓発系の書物がお好きな方なら既出感はんぱなかったと思います。「その3」は私のカウンセリング経験から得られたもの。
無価値観で生きる方は「ワタシは何かが足りない」という前提があるので、栄養療法のサプリメントのメガドーズにはまりやすい傾向にあります。
そして、摂取する量の割にはたいした効果を得られていません。
高たんぱく食もしかり。
タンパク質が足りない足りないと言っては、プロテインを気持ち悪くなるまで飲んだり、胃腸を荒らしながら高たんぱく食を頑張っているのがテンプレート。
ちなみに、私自身がこの無価値感から高タンパク・メガドーズしていたことに気付いた人間です。
だから、無価値感ベースでサプリメントを摂取している人はよーく分かるようになりました。笑
栄養で回復しない場合は心理的な面をチェック
私のところにいらっしゃる方は、以下のようなケースが多いです。
- 真面目、献身的
- 常に勉強して、向上心が強い
- 仕事熱心、評価が高い
- 燃え尽きることが多い
- 実は自分のやりたいことが分からない
- サプリメントを摂りすぎている
- タンパク質不足という意識が強い
「この方は無価値感が強いなぁ」と思ったら、カウンセリングで使う言葉にも気を配ります。
「タンパク質が足りないですねぇ」というセリフは、クライアントの無価値感をさらに強固なものにします。
「タンパク代謝をもう少し上げると、もっと体調よくなりますよ」と言った具合に、前提を変えた言葉にして暗示を入れます。
注意したいのは「無価値感」自体が悪いものではないということ。
「無価値感」がゼロの人間などいないでしょうし、むしろ「無価値」の価値に気がつくかどうか?です。
人間が感情として感じるもの、症状として出すもの、その全てに目的があります。
それらを無くそうとすると、より強い無価値感、より強い症状が襲ってきますので要注意です。
栄養カウンセリングで、ぼろっと見つかることの多い「無価値感」
こやつが大きすぎると、栄養の効果を得ることはかなり厳しいですぞ。
栄養療法の効果が頭打ちになっているときは、心理的な側面をチェックしてくださいね。