農薬・除草剤「ラウンドアップ(グリホサート)」はミネラル代謝を阻害します

農薬・除草剤「ラウンドアップ(グリホサート)」が毛髪検査で検出されたニュースについて

国会議員らが毛髪検査をしたら
農薬「グリホサート」が検出された
というニュースがありました↓

国会議員らの毛髪検査で…発がん性「農薬」検出7割の驚愕

 

この毛髪検査がどこの会社の検査で
どの程度の信用性があるものなのか
情報がありません。
(どなたかご存じでしたら教えてください)

選挙前という時期もあり、情報操作の懸念は
意識する必要はあると思います。

 

ですが!「ああ、やっぱり残留農薬は
体内に侵入するのね」という残念な印象ですね。

毛髪から出たということは腸管から吸収されて体内に
とどまっていることを示唆するわけですから。

 

例えば、グリホサートの危険性が毒性、発がん性
などにある場合、7割の人に検出されたという
事実は逆に安全性を証明していることになります。

だって7割の人全員がガンにはなったり、
中毒症の症状が出ているわけではないですし。

ところが、グリホサートの嫌なところは
ソコジャナイのですよ。

 

 

グリホサートの本当の危険性

分子栄養学を勉強する立場として、
グリホサートの本当の危険性は何か?
現時点で私の握っている情報をシェアしときます。

 

グリホサートはミネラルの代謝を止めます。

もともとグリホサートはミネラルのキレート剤
(ミネラルを吸着して固める作用がある)として
開発されました。

グリホサートの起源は1964年、
米国のストウファーケミカル社が
パイプのキレート掃除剤として特許をとります。

イギリスなんかに住んだことがある方は
分かると思いますが、海外は硬水なので、
湯沸かしポットにびっしりと白い鍾乳洞のような
スケール(塊)がついてきます。

ミネラルが豊富な水ゆえ、水道管なんかに
沈着するわけです。
グリホサートは、この沈着物(ミネラル)を
キレートして取り除くパイプ掃除剤でした。

 

そのグリホサートに植物がアミノ酸を作る酵素
EPSPS(3-ホスホシキミ酸-1-カルボキシビニル
トランスフェラーゼ)を阻害する作用を見つけ、
除草剤として使えることを発見、

1970年にストウファーケミカル社から
特許を買い取ったのがモンサント社です。
(現在はドイツのバイエルが買収)

つまり、、
グリホサートはもともと
ミネラルのキレート剤です

 

どの程度、ミネラルをキレートするのか?
Pubmedに調査結果が全公開されてます。

Glyphosate, a chelating agent—relevant for ecological risk assessment?

 

データをもとにキレート力を
分かりやすくグラフにしてみました。
クエン酸とシュウ酸との比較です。

グラフをご覧になって分かるとおり、
グリホサートは、亜鉛やマグネシウム、
鉄や銅など造血やタンパク質の合成、
ミトコンドリアの機能に重要なミネラルを
強力にキレートすることがわかります。

 

クエン酸は天然のキレート剤です。
サプリメントにもよく使用されます。
ミネラルをつかまえて安定させる作用が
強いので。

シュウ酸は山芋などに含まれる有機酸で
カルシウムなどをキレートして沈着
すると結石になったりします。

 

クエン酸はミネラルとはがれたあと
体内で利用されます。
疲労回復などに効果があるのは
ご存じのとおり。

シュウ酸はお腹のビフィズス菌の
餌になったりします。
(ハナシはそれますが、
シュウ酸由来の尿路結石になる人は
腸内フローラの状態がよくないん
だろうなあと思ってます)

んで、グリホサートはというと?
体内での利用価値はありません。

 

今回の検査で毛髪検査から
グリホサートが検出されたということは、
細胞内にグリホサートが侵入していること
を示唆しています。

血中検査ではないわけで、となると、
グリホサートが細胞内で必須ミネラルを
つかまえて離さず、ミネラルの利用障害
がおきてマグネシウム不足や亜鉛不足の
症状が出ることが推測されます

 

もしグリホサートが腸管内で、
食品のミネラルを吸着すれば
必須ミネラルの吸収障害が出ますので、
それ以前のおハナシではありますが。

 

人間の身体というものは、
腸管がしっかり機能していれば
毒は吸収しないような設計になっています。

んだども、いろいろ諸事情があって
リーキーガットや腸粘膜に炎症があると、
腸管のバリアをするっとすり抜け、
血中に入ってきたグリホサートが
肝臓のデトックスゲートも突破、
細胞の中に侵入しているわけです。

 

このあたりの情報をみると、
はやり海外の小麦を使ったパンの
グリホサート検出率は高いです。

一般社団法人農民連食品分析センター食パンのグリホサート残留調査

あまり神経質になるのも消耗しますが、
やはりラウンドアップを多用するGMO
(遺伝子組み換え食品)は負の影響が
大きいと思います。

それはミクロの分子栄養学の世界だけ
ではなく、地球規模のマクロの視点でも。

 

日本政府がグリホサートの
残留農薬レベルを引き上げというのは
どうも世界の流れとは逆行していて
政界の大人の事情を感じますね。。

そっちは投票で意見することにして、
日々の個人レベルでは、できるだけ
自然農や減農薬で頑張っている国内の
農家からお野菜を購入し、
消費というお金を使った投票行為で
ラウンドアップ&GMOには
Noの意思表示をしたいところです。

 

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