「午後の眠気・ソファーで寝落ち」が意味するもの【低血糖症・副腎疲労】

「ランチ後の眠気」が意味するもの

「食後の眠気」「寝落ち」は典型的な低血糖症の症状です。

これは経験談ですが、私が低血糖症の症状が強い時、ランチ後の眠気がとにかく強かった。

職場のソファーで仮眠を取るのを習慣にしていました。

時には午前10時ぐらいに眠くなることもありました。これは副腎疲労末期の症状。

低血糖症は人より余分にコルチゾール使ってますから、副腎疲労とセットになります。

睡眠不足とか、仕事がつまらないとか、個別の事情には関係なく「食後に眠くなる」ことが普通だと思っている方が多いのですが、実は血糖障害がある人がほとんどです。

いわゆるⅡ型糖尿病で、グルコースに対してインスリンが出にくいタイプで、でっぷり太って生活習慣病予備軍の方、

これはわかりやすい(病院でも簡単にスクリーニングできる)血糖障害です。

問題はインスリンがドバドバ出て血糖値が乱高下しやすい方の場合。

一見スリムで健康そうに見えます。健康診断で引っかかることはありません。

ですが、実は問題が根深いタイプであることが多い。

胃弱で消化力が弱く、腸にも問題があり、年齢を重ねるにつれ疲れやすく、いろいろと不定愁訴を抱えることが多くなります。

午後に眠くなる理由

午前中は副腎がコルチゾール、アドレナリンを出してますから、多少の血糖値乱高下には耐えられるのですが、午後はコルチゾールレベルがグッと低下します。

血糖値の乱高下を吸収できる副腎の余力がありませんから、眠気や怠さが出ます。

しかし、午後のランチ後に眠いのは、ある意味副腎機能がまだマシだといえるのかもしれません。

午前中(10時くらい)に眠気が来る、これはもう副腎疲労が疲弊期(末期)でコルチゾール出てない疑惑濃厚です。

(実はワタクシ、菜食してた35歳くらいの頃、午前の眠気もデフォでした。笑)

 

 

こういった方たちのグルコース値を確認しますと、80以下、70台、時には60台。50台なんて人も時々います。

逆に、グルコースは90台ですが、中性脂肪は60台から50台といやに低い場合もあります。

早口でコーヒー好き、「あー言えば、こー言う」のタイプだとアドレナリンで血糖値上げてる可能性が高い。

こういった人は、クレーマーやいちゃもんつけたがるので、出来ればかかわりたくない(笑

 

食後の眠気、大丈夫でしょうか?

若いと副腎も元気なんで「こういうもんだ」とやり過ごすことができます。

やがて、30代後半あたりからどっぷり副腎疲労でガタが来るので、食生活の見直しをしておいたほうが賢明です。

ソファーで「寝落ち」も実は注意

私が低血糖症だと判明し、栄養療法をスタートした頃のはなしです。

基本的には高たんぱく・低糖質の食事とサプリの補充で数か月、気が付いたら「午後の眠気」がなくなってしまいました。

治ってしまうと「ああ、あれは普通じゃなくて血糖値のせいだったんだ」とよく理解できました。

気絶するほど眠かったので、コーヒーが欠かせなかったのですが、コーヒーを飲まなくても平気になってきた。

と同時に、夕方や休日にソファーで寝落ちすることもなくなりました。

実はソファーで「寝落ち」も低血糖症の症状であることが多いです。

低血糖症・副腎疲労の遺伝的要素

私の低血糖症と副腎疲労ですが、母親にルーツがあるなあと帰省するたび感じます。

母親はお菓子大好き、ソファーで寝落ちは日常茶飯事、食後も居眠り、お風呂の湯舟で寝落ちするくらいです。(溺れてないか、しょっちゅう確認しなきゃいけないほど。)

いつも忙しくて睡眠不足、私たち子供の世話で忙しいせいだと思ってました。

でも夫婦二人になった今でも変わりません。

副腎疲労をマスキングするアドレナリンで動いているので、忙しそうにしている方が本人にとって’自然’なんですね。

交感神経優位のアドレナリンファイターさんは、グリグリ指圧する痛いマッサージが大好きです。

母はまさしくこのタイプで、オイルやソフトタッチのマッサージは苦手。

血液データを見なくても、プロファイリングにぴったりなので、わが親ながら笑えます。

まあ母はもう高齢ですし、このまま好きなものを好きなだけ食べて、寿命の向こう側まで行ってもらおうと思いますが、もし同じような症状で、出来れば体質改善したいと思うのであれば、どこかのタイミングで食事を見直しした方が良いでしょう。

寝つきが良いのか? 寝落ちなのか?

ご相談に見えられる方には、必ず睡眠の状態を確認します。

目の前のデータ、特にグルコース、TG、TPなどの数値から血糖障害がありそうな疑いが濃厚なのに、

「寝つきは良いです。布団に入ったらすぐに寝れます」答える場合、

これは気絶しているように’寝落ち’している疑いが濃厚です。

そういう方は高確率で、口の中に睡眠の状態が良くない傾向を表す痕跡(食いしばり、歯ぎしり)があります。

首や肩が寝違いで痛いことも多く、凝りが強い。

血糖値が寝ている間に安定しないので、交感神経優位で身体が固くなっているので、寝がえりがうまくうてていません。

「寝つきが良い」のではなく、「寝落ち」しているためです。

これで白血球の分画を見て交感神経優位ならほぼ確定です。

白血球の分画を見なくても、胸鎖乳突筋が張っていたり、指先が冷たかったり、早口で呼吸が浅かったり、

交感神経優位の特徴は四診で分かることばかりなので、データは要らないことが多いのですが。

 

昼間の眠気、寝落ち、これは分かりやすい低血糖症の症状です。心当たりのある方は食事や栄養状態を疑ってみてください。

 

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