【食後の眠気はなぜ起きる】食後高血糖・低血糖症の血糖値はどう変化しているか?

食後高血糖はなぜ起きるのか?

 

食後に眠い」は、典型的な副腎疲労の特徴ですよ、とこちらで書きました(↓)

今日は食後の眠気をもうちょっと掘り下げてみます。

 

食後の眠気には、血糖値が大きく関係しています。

食後の眠気とは無縁の、健康体の方は、血糖値とインスリンの分泌の曲線がとても綺麗です。

ところが、食後に眠気の出る人は、血糖値が安定しません。山が高く、谷が深い。

健康な人は、血糖値が一番高いところでも140を超えることはありませんが、食後高血糖になる人は、最高血糖値が200を超えています。

血管の糖化(老化)は血糖値が140を超えると一気に進みます

このような血糖値の乱高下をくりかえしていると、血管はボロボロ、老化は早く進むということです。

食後高血糖・低血糖症の原因

では、なぜこのような違いが生まれるのでしょうか?

ポイントはインスリンの初動にあります。

健康な人は、食事直後に分泌されるインスリンの初動部隊が有能なんです。

 

ところが、食後に眠気を訴える「食後高血糖」のある方は、初動部隊がヘッポコで立ち上がりが悪い。

食事直後にインスリンの初動が下手だから急激に血糖値が上がります。

 

初動部隊がヘタレなので、二次部隊が必死に頑張って、頑張って、頑張りすぎちゃう。

結果、血糖値がどっかーんと下がります。

 

通常、血糖値が60以下になると、低血糖症の症状が出ます。

眠気、手の震え、恐怖感、焦燥感、イライラ、集中力の低下などです。

これが食後高血糖、低血糖症の方の身体の中で起こっていることです。

食後の眠気が本当にやばい理由

本件の最大の問題点は、食後の眠気が「症状」だって気が付いてない人が多いって点でしょう。

血糖値がずっと高い人は「糖尿病」としてマーキングされます。

ところが、食後高血糖・低血糖症の人は健康診断ではスクリーニングされません。

検査時の血糖値が高くないからです。

 

健康診断の血液データは「瞬間切り取り写真」ですから、前後の動きを確認出来ません。

よって、食後高血糖・低血糖症の方は「健康体」と誤認定されます。

メンタルのやばさや自律神経の乱れは内科では手に負えず、ドクタージプシーを繰り返すことになるんですな。

最悪、向精神薬に手を出してしまう。

「食後の眠気」それは食後高血糖、低血糖症の’症状’であること、みなさまもどうぞご認識くださいませ。

 

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