トレースミネラルって何?【サプリメントに頼らない微量元素の補給方法】

トレースミネラルとは?

トレースミネラルとは、英語で「trace minerals」

「追跡する、足跡」の意味がある trace ですが、ここでは「微量の」という意味です。
量が少なすぎて「痕跡」(=trace)しか確認できない、だから trace には「微量の」という意味が派生します。

トレースミネラルは日本語で「微量元素」です。

トレースミネラルとマクロミネラルの違い

必須ミネラルには「トレースミネラル」と「マクロミネラル」の2種類あります。

日本語で「微量ミネラル」と「多量ミネラル」です。

人間の身体の中に比較的多く存在するもの、これが「多量ミネラル」
多量ミネラルに比べると、微量しか存在しないもの、これが「微量ミネラル」です。

人間が栄養として必要なミネラルを、多量ミネラルと微量ミネラルに分類するとこうなります。

 

身体の中に多く存在するということは、1日の必要摂取量も多くなります。
なので、一日の摂取量が100mgを超えているものを「多量ミネラル」、100mg以下を「微量ミネラル」という基準もあるようです。

骨は重量が大きいので、カルシウムが多量ミネラルなのはイメージしやすいですが、硫黄、塩素、マグネシウム、モリブデンなどは、どこにそんなにたくさんあるのだろう??て感じですよね。

貧血には鉄、鉄、鉄!と鉄を連呼されますが、鉄の存在量はほんの少量、微量ミネラルの代表であります。

 

多量ミネラル(マクロミネラル)と微量ミネラル(トレースミネラル)を分類する必要があるのは試験前の栄養士くらいなので覚える必要はありませんが、なんとなくイメージしていただければと。

一般的には、栄養として生体に必要なミネラルを総合して「微量ミネラル」(=トレースミネラル)と呼んで特に間違いではないです。

不足しやすいトレースミネラルとは?

必須ミネラルの中で、不足しやすいのが鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛です。

個人によっては、モリブデン、セレン、クロム、カリウムあたりも足りてないなあという人がいますが、それは血液検査の結果と症状から判断します。

反対に、リン、銅、ナトリウムあたりは不足より過剰の場合が多い。

食品添加物なんてリン酸塩ばかりですしね。

銅なんて多すぎてメンタル面で影響が出る人も多いです。

 

 

海外に住むと肩コリが減る理由

日本のお水は軟水でとてもまろやかで美味しいのですが、含有ミネラルが少ないのが特徴です。

1リットル中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」といいます。
WHOの基準では、120mg/l以下が「軟水」、120mg/l以上が「硬水」です。

 

東京の水道水は平均 60mg/ℓで典型的な軟水です。
北米、北欧の平均が 300mg/ℓだそうです。
ずいぶん違いますね。海外旅行に行くと「水が硬いなあ」と感じるはずです。

 

ところで、海外に住むと肩こりが治りません?

英語に「肩こり」を表現する単語自体がありません。
まあ「stiff shoulder」と言って通じないこともないけど、彼らはあまり肩こりしないんですよ。それは骨格・姿勢の違いと、セカセカして神経質な日本社会のせいだと思ってました。

ところが、日本に滞在する外国人に聞いたところ、滞在期間が長くなると肩こりするようになるんだとか。

これ、お水の違いからくるマグネシウム摂取量の相違なんじゃないかと邪推しております。

トレースミネラルを補給する工夫

ミネラルはビタミンと違って無機物です。

有機物のビタミンは、ビタミンBやビタミンDなどのように、生体内で合成することも可能ですが、ミネラルは外部から補給されない限りは、生体内で一定の量を保てません

 

私は微量元素の調整用にトレースミネラルリサーチ社「トレースミネラルドロップ」を使っています。

Trace Minerals Research, コンセントレース(ConcenTrace), 微量ミネラル点滴剤, 8液量オンス(237 ml)

 

採取源はユタ州のグレイト・ソルト・レイク
太陽熱で1年かけて蒸発させて、ミネラル濃度を高め、99%のナトリウム(塩分)を結晶化させて取り除いたものです。

 

グレート・ソルト・レイクは、標高1200m以上で安定した気候ゆえ、海から分断された時代(数億年前!?)から状態が変わっていないそう。

住宅街の存在するソルトレイクシティー側とは完全に分断されているので、環境汚染の心配がなく、米国で天然の液状トレースミネラルの採取源といえばグレート・ソルト・レイクが定番なようです。

ユタ州のグレート・ソルト・レイクをadobestockからダウンロードしてみた。想像以上の絶景ビュー。

自宅で水、ハーブティーを飲むときに、このトレースミネラルドロップをたらします。
ウィルキンソンの炭酸水にレモンを絞ってトレースミネラルドロップを数滴落とすのが好きです

このトレースミネラルドロップの1日量、大さじ半分(約40滴)中に含まれるミネラルは、

マグネシウム 250mg
クロール   650mg
ナトリウム   5mg
カリウム    3mg
硫黄    40mg
リチウム   1.5mg
ボロン    1mg

量は少ないけど、以下のミネラルも含有

カルシウム、セレン、リン、ヨウ素、クロム、マンガン、鉄、銅、モリブデン、亜鉛、バナジウム

数滴たらすだけで、日本の軟水を硬水にできます。

 

もっと手軽にって人には「にがり」をおすすめしてます。
セレンやモリブデンなどのミネラルを含むかは不明ですが、マグネシウムの補給としてはかなりイケてます。

 

1960年代、塩の専売公社が「イオン交換膜方式」 という大量生産式の製塩方法を開発して以来、日本人の微量元素不足が加速しました。

アトピー、アレルギー、ガン、成人病が飛躍的に増えていった歴史と一致します(まあ理由はそれだけではないでしょうけども)

 

何も意識しないとバランスを欠く運命にあるのが微量元素です。

ちょっとした工夫でバランス補正できますので、以下4つのうち出来るところから取り入れてみてください。

・自炊時の塩を「ぬちまーす」に変更する

・飲料水に本にがりを数滴たらす

・お風呂にエプソムソルトを使う

・飲料水にトレースミネラルドロップを使う
 

「ぬちまーす」こ関してはちらもご参考にどうぞ↓

 

 

この記事が気に入ったら 「いいね !」 してくれるとうれしいです

Twitter で