『小麦は食べるな』Dr.William Davis【書評】

積極的に食べない食品の一つが小麦ですが、改めて読んでみました。

 

小麦はなぜ食べてはいけないのか

現代の品種改良された小麦が、いかに健康を蝕むか、博士の患者の実例を挙げなから、これでもかと説明されています。

・栽培しやすく、モチモチとした柔らかい食感を得るため、小麦は何度も遺伝子組み替えが行われた。
・古代のヒトツブ小麦は染色体の数が14本、現代のパン小麦は48本。

例えば、人間は異人種間で結婚して子供が生まれても、染色体は23対46個で不変。
そう考えると、いかに小麦の遺伝子操作が異常なものであるか、素人にも理解しやすい。

・現代のパン小麦は血糖値を急上昇させ、脳内でモルヒネに似た中毒症状が確認される。
・現代のパン小麦はグルテン不耐性の原因となるグリアジニンが多種含まれ、小腸の炎症マーカーを上げ、セリアック病の原因となっている。

 

昔、マクロビオティックの食事療法を勉強していた頃、お米は現代種の「コシヒカリ」でなく古代種に近い「ササニシキ」を食べなさいと教わりました。

食べてみると分かるのですが、ササニシキはパラパラ・もそもそとした食感で、コシヒカリはモチモチとして甘い。
この粘性が曲者で、腸に負担となり免疫システムを狂わせているとのこと(免疫細胞の半分以上は腸にあり)

パン小麦の’モチモチして美味しい’の背後には、遺伝子組み換えの長い歴史と内臓への負担ありです。

現代の小麦は、単に血糖値を上げやすく肥満の原因になるということ以外に、腸粘膜を荒らすため、様々な原因不明の疾患原因になっています。

特別な疾患があろうが無かろうが、腸のために小麦は避けたいですな。

 

主食としての小麦は控えるが結論

パンにしろ米にしろ、主食ですから摂取する量が多い、しかも毎日。

ここを見直し、知識をつけることはQOL(生活の質)向上に大きく貢献すると思います。

なぜパン小麦の主成分であるアミロペクチンが腸に悪いのか、グルテン不耐性が起きるのか、論理的・科学的な説明がないので、その点はちょっと消化不良でした。

でも、自分の経験からくる小麦食品を多く食べた時の体感を振り返ると、納得することばかり。

小麦食品は中毒になります。
パン、ホットケーキ、パスタ、うどん、中華麺
今はコントロールができるようになったけど、それでも2、3日続けて食べると、毎日食べずにいられなくなるから不思議です。

麺類はまだしも、パン類はどうしても発酵の段階で糖分を加えられることが多く、酵母も使うことから腸カンジダには明らかに良くないし。

潰瘍性大腸炎も、小麦を控えることで改善するそうです。
消化器系の不調を抱える人は、小麦の摂取を見直すことが解決の糸口かも。

 

古代種「スペルト小麦」のパンが食べてみたい!

この本を読んでいる間、ずーっと頭に片隅にあったこと。
それは、古代種のヒトツブコムギのパンが食べてみたい!
調べてみたらあっさり見つかった。。

ヒトツブコムギ種の「スペルトコムギ」

 

ナッツの風味で香ばしいとか、評価を読んでるといかにも美味しいそう。

でもグルテンフリーでも小麦は小麦なんですがね。
そこまでして食べたいと思ってる時点で小麦中毒なのかも。

 

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