「魚金」あまりの安さと美味しさに感動して思うことつれづれ

先日、会社の飲み会でした。

安くて美味しいと評判の「魚金」

とにかく魚が新鮮で、すべてのクオリティが素晴らしい

盛り合わせ。とにかく全部ハズレなし。

東京でこれだけの新鮮で美味しい魚が食べられる居酒屋はそうそうないです。

鯖のサンドイッチ。絶品。これは家でも再現したい・・。

鯖の押し寿司。脂の乗った鯖とちょうどよい加減のすし飯。
明らかに厨房で作っている(出来合い品ではない)味でした

いい感じに酔っ払ったので、その後の写真はなし。

全部美味しかったです。それも感動的に。

そしてお会計

なんと総額2.5万円足らず!!

男性2人、女性5人の計7名ですから、一人あたま4千円いかないわけです。

ありえないでしょ!

全員お酒も飲んで、それも安酒じゃなくそこそこ良い日本酒や焼酎をいただきました。

結局、男性が5千円、女性が3千円を支払ったので、たった3千円の飲み会となりました。

従業員の感じも良し。

いたく感動して帰路に着いたわけですが、あまりに安くて、どうやって利益出してるのか気になって仕方なかったです。

ビルも駅近の一等地。綺麗な新築。家賃もそれなりのはず。

原価率は50%くらいいってそうな気がします。

これだけの料理人を揃えるだけでも相当な努力が必要なはず。

そして従業員教育。

だ、大丈夫か・・(°ω°;)

 

あまりに安い店、サービスにあたると、日本社会このままで大丈夫なのかと、真剣に心配になります。

お得感は嬉しいですが、はっきり言って行き過ぎた価格競争の果てのデフレは社会毒です。

物事には適正価格というものがあります。

過剰な価格競争。過剰なサービス。過剰な顧客至上主義。

その背後に犠牲になっているのは何なのか

叩き買いされる労働力。

安いものに群がるというのは、巡り巡って日本経済を停滞させる元凶を作る行為なのですよ・・・

 

気になって会社情報を調べてみたら、経営者である金原伸吉氏の言葉を見つけました。

仕入れは“ケチケチせず、ガンガン買う”というのが社長のモットーで、毎朝5時30分に起床し、社長自ら、毎朝、築地に出かけて魚介類を仕入れている(中略)

仕入れの際は、自らのポケットマネーを持参して行く。万一、予算がオーバーした場合は、自腹を切る覚悟で仕入れに臨むという気合い。

「夢で社員を躍らせるよりも、しっかり給料を支払うことを優先」

未経験者でも、入社後は月給28万円からスタートする。その後1年に1万円ずつ昇給していくというシステム。このルール(約束事)を変更したことはない。低賃金が叫ばれる飲食業界で高水準の給与を支給している数少ない企業

株式会社金原商会 代表取締役 金原伸吉氏

すごい・・

とにかく徹底した価値追求型。

つまりアルバイトだと思っていた店員は正社員だったのですね・・

驚きました。

そして深く納得

ここまで清々しく経営理念を実行されるとひれ伏すしかないです。

相当な出店ペースと店舗数なので、将来は上場するかもしれませんね。

これだけの規模になるとクオリティを一貫させるのは至難だと思われますが、今の所どの店舗も美味しいと評判のようです。

ブラック企業なんじゃあ・・?と少し疑ってごめんなさい。魚金の社長さま。。笑

日本酒好きのお義父さん、お義母さんを連れて行きたいなと思います。

それでも、(行き過ぎたデフレ社会を抑止するため)もう少し価格を上げてもよいのでは?と個人的には思ってしまいますが・・笑

 

**********

渋三魚金

驚きのコストパフォーマンス。下手な料亭より美味でした。
★★★★★
**********

 

この記事が気に入ったら 「いいね !」 してくれるとうれしいです

Twitter で